Derek Hospital へ装具を寄付する
ダラムサラにはメンツィカンというチベット伝統医学暦学研究所だけでなく、西洋医学の診療所もあります。
ここには毎年日本の眼科医達がアイキャンプを開催し集中治療して下さいます。
私も眼帯や市販の目薬やゴム手袋など毎年皆様からの寄付と合わせて購入してお届けしています。
特に日本製のゴム手袋は破れにくいのでリピートされるのですが、かなりの重さになるので、S.M.Lの3サイズで5箱くらいしか運べません。
荷物を送れば良いと思われるでしょうが、購入費、送料、受け取る時の税金などで、一箱は購入費の倍の経費がかかる為個人で支援する私には非常に高い物品になってしまいます。
個人活動に対する寄付を呼びかけるのは、非常に丁寧な説明や結果報告が大切ですが、主婦であり、セラピストの仕事をしながら何故チベット支援をしているのかの活動報告する場所を探したり、プリントしたり、呼びかけをして人を集める、などの準備が全く出来なかったので、コツコツ一年かけて品物を1つずつ購入して手荷物23キロ2個に支援物資を詰め込んでは運んでいるのです。
たまたま一緒にダラムサラに行ってみたいと言って下さる方がいる時には更に持ち込めるトランクが増やせるので、TCVの子供達用の文房具や衣類、長靴、運動靴、など嵩張る物を運びました。でもいつも期待するわけにはいきません。私個人のものは7キロ手荷物にまとめますが、おそらく43キロは支援物資です。
残り3キロが現地に住む友人へのお土産で、毎回楽しみにしてくれます。
今回は「山ごぼうのラー油入り」にしてみました。ベジの食べ物で辛いし、美味しいかな?という選択です。
過去にはきなこ棒とか激辛柿の種とか持って行きました。
さて、ずいぶん話が逸れましたが、毎回の支援物品の中でDerek Hospitalには友人から頂いた足の装具をお届けします。
木山さん(旧姓兼松)という女性からの寄付ですが、実は彼女は二分脊椎症というお母さんのお腹の中にいる時からの背骨の問題で生まれた時から下半身が不自由で、子供の時は足首用の装具使っていたそうです。
今でも運動神経や知覚神経が非常に鈍くて、不自由な生活を送られているのですが、会社を経営されていて、ご自身もカメラマンやネット関連のお仕事をされていらっしゃいます。
彼女のご実家が秋田にあり、仕事の合間にはご家族の介護もあり秋田まで帰られるのですが、杖をつきながらゆっくり歩いていらっしゃるのに、つまづいたり転んだりしてよくけがもされます。
2020年には左膝を今年3月には右足脛を骨折されて診断を受けたご縁で、市立秋田総合病院さんにプレゼンテーションして下さって、退院まで使用する装具を使い捨てするにはあまりにももったいないので、インドに寄付出来ないかと病院関係に交渉して下さいました。
それに病院がお答えくださり、装具を寄付してくださる事や、寄付してくださる装具を消毒して下さる秋田基準寝具株式会社さまがご協力して下さるというお申出を頂き、とうとうリユースの循環を作るところまで辿り着く事ができました。望んで声に出し続けると、小さな種がちゃんと芽を出すのだなぁと改めて感謝の気持ちが湧いて来ました。
秋田の皆様ありがとうございます。